わたしたちの生活に欠かせない?パーム油の問題

わたしたちの生活に欠かせない?パーム油の問題

みなさん"パーム油"はご存知でしょうか。

普段の料理に使うものではないので、知らないという方もいらっしゃるかもしれません。

 

パーム油は"見えない油"?

パーム油とは、多くの加工食品に使用される油。
日本では「植物油」「植物油脂」
加工されたものは「ショートニング」「マーガリン」「グリセリン」といった原料表示がされます。

"パーム油"という言葉になじみがなくとも、これらの原料は見たことはあるのではないでしょうか。

家の中の食材の原料を見てみてください。多くの食品に見つけられるはずです。

というのも、スーパーに並んでいる商品の50%ほどに含まれているといわれています。
驚きの数字かもしれませんが、
お菓子、パン、冷凍食品・・原料表示にパーム油が含まれていないのを探す方が難しいです。

食品へ使用が8割を占めますが、石鹸や洗剤、シャンプーにも多く使用されてます。

 

パーム油の何が問題?

パーム油は毎年7,000万トン以上生産され、約90%が東南アジアの国で生産されています。

高温多湿の熱帯でしか育たない、パーム油の原料であるアブラヤシを栽培するため

東南アジアの豊かな熱帯林が大規模伐採されアブラヤシ農園になっています。

熱帯雨林が破壊されることで

多くの野生動物が住処や食物を奪われ命を落とし、生物多様性が破壊されています。

 

その農園開発するために森林や泥炭地を長期間かけて燃やし続け、

結果として大量の温室効果ガスを排出する悪質な行為も起こっています。

 

またパーム油を生産するための、劣悪な環境での児童労働や強制労働も問題になっています。

 

解決策は?

加工食品の購入を控え、パーム油不使用の石けんを選ぶことでパーム油の使用を控えることができます。

できることはやって消費を減らしたいですが

現代で完全にパーム油を消費しないことはなかなか難しいかもしれません。

パーム油ほど耕地効率の良い油はなく、代替油はより多くの自然破壊につながる可能性も指摘されています。

そこで"持続可能な方法で栽培されたパーム油"広めることが必要とされています。

持続可能なパーム油 RSPO マーク

"持続可能なパームオイル" RSPOマーク

このマークがついた商品は、地球環境に配慮した生産方法で生産されたパーム油を使用していることを示しています。

RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)は、WWFやパーム油生産者・小売業者などパーム油産業に関係する団体が中心となり設立された非営利団体。

RSPOは国際的な認証基準を定めることで、パーム油の生産が熱帯雨林や生物多様性、人々の生活に深刻な悪影響を及ばないようにすることを目指しています。

近年では大企業のお菓子やインスタント食品でも使用されることが増えてきました!

パーム油を使用した製品を買うのなら、サステナブルな選択をしたいですね。

 

 

私たちの身の回りにあふれているパーム油。

けれどなくてはならない存在になっているパーム油。

エシカルに付き合っていきたいです。

 

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